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コラム~第5回 ダッシュ~

 現在2019年11月17日18時26分である。

麻友「昨日は、ブログ、書かなかったわね」

私「昨日、22時に、次のように、ツイートしたでしょ」


2019年11月16日22時の私から麻友さんへのツイート

渡辺麻友様。『あたらしい数学の教科書』という本を読み始めた話はしました。10月23日です。そしてとうとう今日、Pythonを動かす環境、anacondaというものをダウンロードし、Pythonのコード(プログラムと前なら言った)を走らせました。皆、この説明で、分かるの?


麻友「先月の23日から、今日11月16日まで、24日かかるなんて、やっぱりカメさんだと思った」

私「これには、理由がある。まず、紙の本を買わない宣言をしたから、Kindleで、買った。電子書籍で勉強するというのに、慣れてない」

麻友「太郎さん。電子書籍で、読み終わった本は?」

私「ああいうものは、読むと言わないのだろうけど、いわゆるアダルト写真集なら、最後のページまで見たものが、40冊か50冊あるんじゃないかな?」

麻友「もー、エッチ。まともな本では、ないの?」

私「太宰治の『斜陽』。これは、本当に、電子書籍で、完全に読んだ」

麻友「それは、まともな本かも。でも、1冊だけ? 雑誌とか、ないの?」

私「雑誌だと、最後まで読んだということに、ならないけど、麻友さんの載っている雑誌、Tokyo Walker とか、Numero とか、Kansai Walker とか、ひとりだち とか、夏Walker とか、麻友さんの写真だけは、見てある」

麻友「ほっ、首の皮一枚、つながったわ」

私「ポルノが多いと思っただろうけど、人間って、『ただであげますよ』、って言われると、『まあ、ただなら、一応もらっておきましょうか』と、なるんだよ。町で配ってるポケットティッシュみたいに」

麻友「そのポルノ写真集、ただなの?」

私「3つくらい約100円払って買ったら、その後、0円で買えるのと、どうすれば見分けられるか分かって、それが分かっちゃうと、もうお金払う気失せて、どうでもいいや、みたいになった」

麻友「太郎さんに取って、ポルノなんて、どうでもいいのね。良かったわ」

私「そんなの、分かってるはずじゃん。世界一の美人の麻友さんを、好きになってるのに」

麻友「そこで、『世界一の美人で、性格も良くて、頭もいい、麻友さん』と、言ってくれたら、兜を脱ぐつもりだったのに」

私「昨日の23時半からの、『決してマネしないでください』観たな?」

麻友「私達、ドラマの中の、登場人物じゃないのよ。太郎さん、目覚めてよ。婚活の雑誌は、見た?」

私「昨日、駅ビルのCIALのくまざわ書店へ、行ったとき、麻友さんにそう言われたな、と思って、婚活という棚を、探したんだ。どうも、これらしいと思ったのは、『ゼクシィ』という雑誌だった」

麻友「えっ、それは・・・」

私「でも、ゼクシィは、ゴムが掛けてあって、読めなかったんだ」

麻友「太郎さん、言っておくわ。ゼクシィは、もう結婚が決まっている二人が、読むもの。それに、主に女の人向けよ」

私「取り敢えず、その辺の雑誌を、いくつか片っ端から見た。そうすると、子供が生まれたら、ひとりいくらかかるか、とか、塾にいくらかかるか、とか、そういう現実的なことが、かなり書いてあった」

麻友「へぇっ?」

私「どうしたの?」

麻友「太郎さん。それが、私の読んで欲しかったことじゃない」

私「読んで欲しかったって、お金がいくらかかるかを、読んで欲しかったの?」

麻友「そうよ。まず、お金よ。そして、子供が生まれたら、ひとりいくらかかるかとか、現実的に考えるって、そういうことでしょ?」

私「それは、お金に換算して、試算しているだけで、全然、現実的というのとは、違う」

麻友「想定外のことが、起きるかも知れないというの?」

私「そもそも、私に取って、結婚なんて、想定外のこととも言える。今更結婚資金なんて、貯められない。麻友さんとの結婚なんて、試算したとき言ったように、1億円の宝くじに当たる確率、1億分の1よりは、大きいが、1000万分の1くらいの確率でしか、起こらないことだ。それが、起こったとしたら、そのふたりの社会は、そのふたりのための社会なんだ。だから、社会に働きかけて、ふたりの結婚を、応援してもらおう。こういうことを、想定するのは、非現実的だろうか」

麻友「うーん。マイナスかけるマイナスが、プラスになるっていうのは、こういうことなのかしら?」


私「さて、それは、昨日のこと。私は、今日、図書館へ行った」

麻友「結婚のことを、調べに?」

私「違う違う、以前から話している、圏と関手、というものの本を、取り寄せていたのが、来たので、受け取りに行ったんだ」

麻友「なんだ、数学か」

私「それを、受け取って、ソファーで、チェックした後、帰ろうとした。入り口近くには、ティーンズのコーナーがある。ちょっと、寄ってみた」

麻友「以前、こんな本や、

憲法主義 条文には書かれていない本質

憲法主義 条文には書かれていない本質


 こんな本、

新版 SEX & our BODY 10代の性とからだの常識

新版 SEX & our BODY 10代の性とからだの常識


を、借りた棚ね」

私「そう。ここは、結構面白いんだ」

麻友「今日は、面白い本あった?」

私「この本に、目が止まった」

山北 篤(やまきた あつし)『シナリオのためのファンタジー事典』(ソフトバンククリエイティブ


麻友「えっ、これで、結婚というものを、確かめようって?」

私「婚活雑誌で、調べるのもいいけど、別な角度から、光を当ててみるという手もある。ばらばら、めくっていって、最後の章に、『結婚と性』という節があった」

麻友「どんなことが、書いてあった?」

私「古代ローマからの結婚観と、キリスト教の結婚観とがあって、ほとんど真逆のものだった。と、書いてあった」

麻友「どんな風に?」

私「古代ローマの方は、子供を産むための、結婚。だから、子供ができないのなら、奥さんを、離婚してもいい。一方、キリスト教の方は、絶対離婚しちゃいけないという教え」

麻友「太郎さん、それ読んで、どう思った?」

私「ゲームのシナリオを作ると言っても、あくまでも、子供だから、もの凄く極端に説明してあるんだろうな、と思った。だって、キリスト教では、夫婦が交接する曜日まで規定してあった、なんて、そんなの全部の夫婦が、守ってたわけ、ないじゃん。ふたりだけで、内緒にしてただろうな、くらいのことが、分からなかったら、理論物理学者失格だよ」

麻友「いや、今まで見てて、太郎さんが理論物理学者失格であることは、よーく、分かっているんだけど、でも、結婚について、太郎さんが、ちょっとは、考えたことが、分かったわ」


私「これからも、結婚については、アンテナ伸ばしておくよ」

麻友「えっ、私、本当に太郎さんと結婚しなきゃ、ならないの?」

私「麻友さんは、自分から、私を選んだのに、まだ、そんなこと言ってる。まあ、ポテンシャルが高いほど、得られる運動エネルギーは、大きいからな」

麻友「あっ、昨日、説明しなかった、ポテンシャルって、何なの?」

私「その説明をしたかったんじゃない。まず、これまでに説明したことを振り返ると、

・投げたボールは、放物線を描く。

・水平方向のスピードは、一定。

・だから、水平方向に進んだ距離を、時計にできる。

 数式で書くと、水平方向の進んだ距離を、{x} として、垂直方向の落ちた距離を、{y} とすると、

{\displaystyle y=\frac{g}{2}x^2}

と、

{y'=gx}

だった」

麻友「ほとんど、分かるのよ。でも、その最後の、{y'=gx} というのだけが、分からないの」

私「いや、本当は、{g} が、何だったかも、忘れかけていない?」

麻友「{g} は、重力加速度よ」

私「値は?」

麻友「えっ、値? あっ、そうか、ガリレオが、お説教が退屈だなあと思っていて、ランプを見ていて、振り子が、・・・。それで、重さや振れ幅に関係なく、振り子の周期は決まって、・・・。思い出した、99cmだのパイの2乗が10に近いだのを使って、{g=9.8\mathrm{m/s^2}} を、求めたのよ」

私「そうだったね。最初に、ちょっと復習した方が、良さそうだね」

麻友「それで、今日の話は?」

私「まず、麻友さんが、分からないと言っている、{y'=gx} を、叩こう」

麻友「この {y} の肩に乗っかっている、{'} は、何なの?」

私「忘れているかも知れないけど、1回微分したよ、という記号だ」

麻友「ダッ、ダッシュ?」

私「相対性理論のブログで、『微分積分入門』の23ページを読むとき、勉強するつもりだったんだけど、その本に、


{\displaystyle \frac{dy}{dx},y'}(ワイ ダッシュ),{f'(x)} (エフ ダッシュ・エックス)


と、読み方が、書いてある」

麻友「数学の記号の読み方。ちゃんと、書いてある本って、珍しい」

私「そうなんだよ。だから、私は、あの本を、SOGOで、選んだんだ」


麻友「1987年6月10日」

私「そう。私が、横浜翠嵐高校1年生のとき」

麻友「あっ、私、ちょっと調べたのよ」

私「何を?」

麻友「横浜翠嵐高校のレヴェルよ。今は、確かにトップレヴェルで、浦和高校とも、同じレヴェル。でも、太郎さんが受験した年には、太郎さんの学区では、トップだったけど、神奈川県では、湘南高校が、1番だった。太郎さん、学歴詐称よ」

私「いつ、気付くかなあ? って、待ってたんだ。今度は、こっちから、聞きたい。川栄李奈(かわえい りな)さんって、AKB48に、いたよね」

麻友「うっ、触れてはならなかったか?」

私「あのアイドル襲撃の被害者なんだけど、AKB48についての資料で、学歴が、横浜翠嵐高校となっている」

麻友「太郎さん。それは、許してあげて。太郎さんが行った、横浜翠嵐高校は、アイドルになるような人が、行けるようなところじゃない。太郎さんの地元では、『泣く子も黙る翠嵐』なのよね」

私「私は、横浜翠嵐高校の学生だったからこそ、できる、救いの手をのべるつもりなんだよ」

麻友「えっ」

私「川栄李奈さんが、学歴詐称しているという記述を読み、2014年5月25日にのこぎりで、傷つけられたのを知ったとき、私は、何か裏でつながっているのではないかと、思った。もちろん、私に取っては、どちらも、過去のことであり、麻友さんとは、関係のない話だったけど」

麻友「太郎さんが、何をできるのよ」

私「横浜翠嵐高校は、全日制の他に、定時制の学生も、受け入れているんだ」

麻友「えっ、その、定時制って、どういうの?」

私「昼間働いている学生が、通うコースだよ」

麻友「太郎さんは、りっちゃんが、横浜翠嵐高校定時制の学生だったんじゃないか? というの? 学歴詐称で、恨まれて、襲撃されたけど、本当は、学歴詐称ではなかったというの?」

私「川栄李奈さんは、その後十分有名になって、幸せにもなったから、今更、学歴詐称の汚名を晴らせても、どうでもいいかも知れないけどね」


麻友「太郎さんの自信から見て、全日制に入るのに比べて、定時制に入るのは、もの凄く易しいのだろうことは、分かる。でも、私は、最終学歴が、高校卒。本当は、もっと勉強したかったな? という気持ちも、ないではない。大人になって、勉強するのって、大変ね」

私「はっきり言って、計画立てて勉強するなんてことは、大人になったら無理。いくらでも、突発的な用事が入ってきて、計画通りには行かない」

麻友「じゃあ、どうしてるの? 太郎さんは?」

私「いっつも、その目的のために、勉強あるいは、研究し続けなきゃ、駄目」

麻友「そうね。太郎さんに、先日は、アマチュアとして、ミュージカルやったら? と言われたけど、良く考えてみると、私、ミュージカルは、観るのが好きだったんだなあって、気付いたの」

私「そうなんだ。ミュージカル女優になるために、勉強として、ミュージカル観てるつもりだったけど、本当は、ミュージカルを観ることの方が、好きだったんだ。私に取って、音楽は聴くものというのと、同じだね」


麻友「ところで、『{y'=gx} を、叩こう』の後、脱線して、戻れない状態よ」

私「実は、ここにひとつ、壮大な計画があったんだ」

麻友「えっ、どんな?」

私「高校時代、{y'=gx} を、ワイダッシュ イコール ジーエックス と呼んで、過ごした。ところが、大学へ行ったら、先生によっては、ワイプライム イコール ジーエックスと呼んでいる。さらに、文献をあさると、ワイダッシュというのは、ダッシュというのは、──のような、中棒だから、ワイダッシュというと、{y-} のこととなる。などと、書いてある」

麻友「どう読めばいいの? 高校と大学で、違うなんて」

私「そうなんだよ。壮大な計画とは、高校卒、或いは、高校中退の人と、大学に入ったことのある人では、見えている世界が、全然違うということを、麻友さんにも実感してもらおうということだったんだよ」

麻友「何が違うというの? 確かに高校までしか、勉強しませんでしたよ。でも、お金をちゃんと、稼いでいるんですからね。私は。太郎さんの方が、よっぽど、世間知らずだわ」

私「そこまで、本気で怒るとは、思わなかった」

麻友「だって、太郎さんが、ちょっと京都大学受かったからって、ぶつぶつ」

私「そこなんだよ」

麻友「えっ」

私「どんなにバカにされても、私は、自分が数学と物理学の天才だと自信持っているから、何にも、気にならない。麻友さんも、もし、・・・。麻友さんは、本当は、何をしたかったのだろう? 自分を商品にする職業に就くとは、思ってなかった、みたいなことも言ってたけど・・・。まあ、少なくとも、今、女優になっているんだから、女優を目指していたとして、あるとき思い立って、大学に入ってみたとする。大学受験が大変と言っても、京都大学東京大学を目指すのではなく、自分の得意な科目と、英語くらいで、入れる大学で、面白そうな学科のある大学を探せば、子供の少ない今のご時世だ、いくつか候補が見つかるはずだ。ここで、ひとつに絞らない方がいい。受験では、経験が命だ。麻友さんも、AKB48のオーディションで、1回目では、落ちている。私も、1年目、格好つけて、滑り止めを受けなかったのも、失敗の原因かな、と、数えている」

麻友「太郎さん、受験の話させると、止まらない」

私「あー、1年浪人してるし、合格後、失恋して、合格を喜べなかったし、結局卒業できなかったから、受験勉強の大変さばかり、残ってるのかな?」

麻友「私、覚えてる。太郎さん、気がふれてからも、東京大学、3回受けてる。大学院も、1回」

私「そうだった、そうだった。この話って、私を慕っている人を、幻滅させるかな?」

麻友「私は、そんな太郎さん、嫌いだな」

私「自分の彼女に、そんなこと言われて、まだその話を続ける男の人は、失格だよね」

麻友「今日は、終わりにしたら?」

私「麻友さん。大学に、行ってみない? 百歩譲って、入学試験のない、放送大学でもいい。放送大学には、卒業の資格はもらわなくてもいいから、1科目だけ取らせてという人の、科目履修生という制度がある。入学料7,000円、授業料は、1科目他の人と同じで、11,000円で受けられる。合計18,000円で、授業は半年だけ。『大学なんて、太郎さんが言ってたほど、面白くない』と思ったのなら、半年で、2単位もらって、やめちゃっていい。いや、そんなゴチャゴチャ言ってないで、麻友さんの家のテレヴィ、ディジタルテレヴィで、BS入るんだろう、それで、明日時間のあるとき、BSの231chか、232ch、ちょっとみてごらん。今? 夜中は、放送してないんだよ。あくまで、学校だからね」

麻友「私のために、学費とか、時間割とか、調べてくれたの?」

私「一応、出身大学ですから、内部に詳しい」

麻友「えっ、出身大学! そんなアドバンテージが、あるの?」

私「ふたりとも、世間知らずじゃ、困るでしょ」

麻友「私まで、巻き添えにしないでよ」

私「じゃあ、次回こそ、ポテンシャルね。おやすみ」

麻友「あっ、おやすみ」

 現在2019年11月18日2時18分である。おしまい。