力学

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力学の基礎(その2)

 現在2021年10月3日7時19分である。(この投稿は、ほぼ2264文字)

麻友「おっ、とうとう始めた」

私「私の数学は、本来、{\mathbf{NK_{\in}+BG}} から導かれるものだけを、正しいとすることになっている。だから、これから実数というものが、存在するということを証明しなければ、実数を使えない」

結弦「普通の数学書は、どうなっているの?」

私「私の愛読書のひとつで、解析学のかなり厳密な本である、『解析入門Ⅰ』では、実数の性質を17個書き上げ、これを満たすものがあるとして、話を始めている」

若菜「お父さんも、それを見習ったら? 取り敢えず、これらの17個の性質を満たすものがあるとして、議論を進めて、もっと力を付けてから、本当にそういうものがあるんだ、という証明をしたら?」

私「確かに、その方が、賢明かも知れない。いつまでも、基礎のところで、立ち止まっていては、もうすぐ50歳になる私に取って、人生で何もできなかった、ということに、なりかねないものな」

麻友「『力学の基礎』は、訳すの?」

私「訳そうと思っている。ただ、少なくとも第1部は、証明の付いていない命題や、簡単に略されている定義などがあるから、例のテンソル解析の本や、『集合と位相』などで、たっぷり補おうと思っている」

結弦「必要以上に、やらない方が、いいよ。お父さんは、拘りすぎるから」

私「じゃあ、始めてみよう」


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第1部

準備



 力学の研究に必要な基本的なツールはここで開発されています。より専門的なツールは、必要に応じて後で開発されます。もちろん、必要な数学のトレーニングを受けている人は、私たちの表記法に慣れた後、この部分をスキップすることができます。明らかに、最初から始めた場合、多大な努力なしにすべての予備知識を習得することを望むことはできません。そのため、最初にこのパートをすばやく確認し、次にパート2から始めて、より深刻な2番目の調査の機会が生じたときに戻ってくることが賢明であるように思われます。


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                  (『力学の基礎』1ページ)

麻友「あらっ、随分速いわね」

若菜「お父さん、グーグル翻訳使ってない?」

私「ばれたか」

結弦「どれくらい、グーグル翻訳、参照したの?」

私「100パーセント」

麻友「えっ、これ完全に、グーグル翻訳なの? ツールとか、トレーニングとか、学術書で変な言葉あるなと思ったけど、全部なんて」

結弦「昨日のネットニュースで、検索エンジンの市場シェアで、グーグルが92パーセントって書いてあったけど、これを見て、皆がグーグルを信頼する理由が分かった」

私「実はね、表題の『準備』っていうのだけ、私の訳なんだ。グーグル翻訳は、preliminaries を、『予選』と訳してきたんだ。ただ、その後の本文で、グーグル翻訳は、『予備知識』と、正しい訳語を与えている。ここまでやられちゃ、敵わないよ」

麻友「太郎さんが、訳すと、どんな感じになるの?」

私「じゃあ、次の、第1章の出だし、訳してみるよ」


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第1章

微分の理論


 微分可能多様体ベクトルバンドルのカテゴリーは、力学で必要とされる数学に便利な背景を供給する。特に力学のうち新しい位相的、定性的な結果において、そうである。この章は、これらのカテゴリーを開発する。この開発のための武器──位相空間論と線形空間での微積分──を、まず学ぶ。


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                (『力学の基礎』3ページより)


若菜「『背景』とか、『供給』とか、『開発』とか、言うんですかね?」

私「じゃあ、これ、グーグル翻訳させてみようか」

結弦「やって、やって」


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第1章

微分理論


 可微分多様体ベクトル束のカテゴリは、力学に必要な数学、特に新しい位相幾何学的および定性的結果に役立つコンテキストを提供します。この章では、これらのカテゴリを作成します。この開発のためのツール(線形空間トポロジー微積分)が最初に研究されます。


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                (『力学の基礎』3ページより)


麻友「うーん。これが、機械翻訳? 太郎さんの訳と組み合わせたら、もっと完璧になるかも知れないけど、少なくとも、日本語として読めるわね」

若菜「題名は、『微分理論』より、『微分の理論』の方が、明らかに良いですけど、お父さんの訳、かなり負けてます」


私「取り敢えず、今日は、早く始めたし、一旦ここで、投稿しよう。どうやって、訳していったらいいか、良く考えてみる」

若菜・結弦「バイバーイ」

麻友「じゃあね」

私「ばいばい」

 現在2021年10月3日10時18分である。おしまい。


 2021年11月19日17時38分である。

 ある人から、訳文だけでなく、原文も見たいと言われたので、公開する。


PART 1

PRELIMINARIES

The basic tools needed for our study of mechanics are developed here. More specialized tools are developed later as needed. Those with the requisite mathematical training can of course skip this part after familiarizing themselves with our notation. Obviously one cannot hope to master all the preliminaries if one is starting from scratch, without a massive effort. Therefore, it seems wise first to go through this part quickly and then, starting with Part 2, to come back when the occasion arises for a more serious second study.




The categories of differentiable manifolds and vector bundles provide a useful context for the mathematics needed in mechanics, especially the new topological and qualitative results. This chapter develops these categories. The tools for this development-topology and calculus in linear spaces-are studied first.


 以上である。

 現在2021年11月19日17時43分である。おしまい。