力学

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コラム~第1回 物理って何ですか~

 現在2019年11月12日20時10分である。

私「このブログは、全く麻友さんを登場させず、数学的に厳密な、完全な私の趣味に走ったブログにするつもりだった。少なくとも、1時間ほど前までは(現在は、2019年11月12日20時13分である)。ところが、私の中に、このブログも、麻友さんに見て欲しいという思いがあった。それが、このブログの背景を、『ベニシアさんの四季の庭』などという、私が分かってないけど、麻友さんが喜ぶような贈り物とした理由だった。じゃあ、この1時間に、何があったのか? 私は、先週の土曜日、朝日新聞を買ってきたとき、サラサラッと、読んだのだ。そのとき、NHKの土曜の夜ドラで、『決してマネしないでください』というのが、科学の蘊蓄が一杯で、文系の私でも、のめり込んでしまった。という評とともに、推薦されていたのだ。調べたら、その日もう第3回まで、進んでいて、完璧主義の私としては、『もう遅いよう』という感じだった。だが、可能性を潰すというのが嫌いな私は、1回だけ、録画してみようと、思って、予約した。しかし、そんなことすっかり忘れて、今日(火曜日)にまで、なった。19時のニュースが終わった後、NHK以外の局にも回したが、面白いものがない。フッと、『先週、何か録画してあったっけ?』と、レコーダーの中を表示させると、『決して~』が、あった。ああ、こんなもの、と思ったが、プレイする。好きになった彼女に気に入られたい、科学徒が、女の子のことを何も知らず、馬鹿なことばかりする。当たり前な話じゃないか。だが、可能性のために、最後まで観る。観た甲斐あった。その最後のところで、お目当ての彼女が、僕の専門は理論物理学です、という青年に、『それで、物理学ってなんですか?』と、聞くのだ。コンピューターグラフィックスや、探査機の写真を、交えて、物理学とはどういうものか、説明したつもりになっているのだろうが、文系の人には、通じない。私には、そのことが、分かった。そう気付けたのは、妹との、メールのやり取りだった」

麻友「えっ、ここに登場していいの? このお庭は、気になってたけど、投稿が、私に読めないものだったから、敬遠してたんだけど。妹さんがなんて?」

私「麻友さんは、妹の名前を知っているけど、一応メールの公開では、実名は避けるよ。9月28日に、妹に会った後、家に帰ってから、次のメールを、妹に送ったんだ。持ってくるよ。


 9月28日の私から妹へのメール

人々が、呆けないようにするために、ひとつは、辞書を引くこと。もうひとつは、熱中できるゲームを見つけることを、提案しています。
車、見たよ。カッコいいね。


 その次の日、また会った後、妹夫婦は、自宅へ帰って行った。

 一晩寝た後、私は、妹が、認知症の叔母さんの話をしていたのが気になって、11時頃、次のメールを送った。


 10月1日の私から妹へのメール

人々が、呆けないようにするために、面白いゲームを作ろう。
本気で、考えています。
叔母さんを、回復させられたら、と思ったのですが、自分自身で、トイレへも行かれないほど進行しているようで、間に合わなかったかな?と、思っています。
どんなゲームにするのか?
お前だって、どうして、マイナスとマイナスをかけると、プラスになるのか、とか、分数の割り算は、なぜひっくり返してかけるのか、とか、疑問に思いながらも、そうやると、丸がもらえるから、そうしてきた。ということは、算数や数学でも多いと思います。
ゲームというもの自体は、今の世の中に、いくらでもあります。でも、ただゲームを作るのなら、例えば風の谷のナウシカというゲームを作るのなら、メーヴェは、空を飛べる、というのは、暗黙の了解です。
こういう風に、普通ゲームを作るのなら、何かあり得ないことを、仮定するものです。
だから、大人は、ゲームをやる気が、しないのです。
でも、今、本当にこの世界で実現できるものだけについてのゲームを作ったら。
具体的には、数学で正しいことを、冒険して行くゲームを作ったら、そのゲームが普及すれば、誰とでも、共通の話題になり、食い違うことはない。
そんなゲームが、お前には、間に合うといいなあ。


 麻友さんは、ここに私が書いていることが、本当のことであることが、分かるでしょう。

 翌日、21時40分、妹から、返信ありました。


ごめん、昨晩寝てしまって返信出来ず😅

太郎ちゃん、そんなゲーム🎮考えているの?
確かに、マイナスとマイナス掛けるとなぜプラスになるのか、分数の割り算はなぜ逆さにするのか!それって私にとっては永遠の謎♾だね😜
あの思い出ぽろぽろの、りんごを4人で分けるのは分かるけど、1/4で分けるって言うのがなんかイメージ湧かない!ってやつだよね!その通りなのよ!私もイメージ湧かない。

でもたろちゃんは、ゲームはあり得ない事を仮定するって言うけど、私には現実の世の中も、どっか有り得ない気がしてしまうのですよー😅

例えば、こないだ、主人に教わった交通事故で、スピードが2倍になると、衝撃は4倍になるって言うのもなんかしっくりこないんです。2倍なら2倍じゃないの?世の中って分からない事だらけだよ😅

でも私とか叔母さんの為にゲームを考えてくれる、その気持ちはすっごく嬉しいですよ😜👍💕


ということだった」

麻友「随分長いメール書くのね。でも、これと、ドラマの物理と関係あるの?」

私「妹が、世の中って分からない事だらけだよ、と言っているので、本当はどれくらい分かっているか、返事はいらないだろうけど、返信したんだ。



  10月2日22時31分の私から妹へのメール


ご主人の衝撃が4倍、というのは、物理学で、運動エネルギーが
1
─mv^2
2

二分の一えむぶいにじょう

となることが、実験で分かっているので、正しいのです。あくまでも、実験事実です。本当のことをいうと、ものすごく精密に実験すると、ほんの少しおつりがついてきます。にじょうよりほんの少し多いおつりの計算をできるのが、相対性理論です。太郎が、京都大学で、研究していたものです。実際は、ブラックホールに落ちたものの衝撃は、何が受け止めるのだろう?
とか、楽しかったよ‼️
お前の知らないことって、そのままゲームにできるかもね(笑)
じゃ、また



というものだった。

 私が、この一連の言葉で、言いたいのは、『物理学というものは、数式で考える、ということを、大前提としている』ということ。数式で考えれば、スピードが2倍になると、衝撃が4倍になる、ということも、表せる。それを、言葉だけで、2倍だの4倍だのと、いくらいっても、始まらない。
 そして、メールを読んだ麻友さんは、『ものすごく精密に実験すると、ほんの少しおつりがついてきます』の一文に、目が止まったと思います。それを、丁寧に説明するのを、コラムの第2回にしようと思います」


麻友「えっ、このブログを、私も、ところどころ、読めるようにしてくれるの?」

私「あのドラマを観て、麻友さんのレヴェルが、ちょっと分かったから」

麻友「あそこまで、酷くないわよ」

私「ドラマでは、オーバーにやってるからね」

麻友「もう、21時53分よ。寝た方がいいわ」

私「じゃあ、ここまで」

 現在2019年11月12日21時57分である。おしまい。